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「人間金丸信の生涯」激動の昭和史綴る 中曽根元首相、野中元自民党幹事長ら寄稿(産経新聞)

【読みたい一冊】

 元自民党副総裁、故金丸信氏について、中曽根康弘元首相、田辺誠元社会党委員長、野中広務元自民党幹事長ら錚々たる筆者が玉稿を寄せ、刊行記念会が3月に出版した。全570ページの前段には造り酒屋に生をうけ、幼少期から東京農大時代、そして政界へと転身させた様子を地元山梨県在住者らで構成した刊行記念会の編纂委員会メンバーが書き記し、ページ下には激動の昭和史がつづられ、なつかしさに次ページをめくる楽しさがわく。巻頭のグラビアには今風にいえばイケメンの金丸信氏がほほえみ、海部俊樹、小渕恵三両元首相と打ち合わせる委員会シーンや、表紙にもなった孫とのツーショットなどが掲載されている。

 刊行記念会の代表を務めた中曽根氏は巻頭で金丸について「ときには寝業師と称されて、当時の政局に変動をもたらし、新聞記者からは目の離せない政治家とされていたが、新聞に書かれるような業師の業績が謳われることは、党人派の本流を継ぐ政治家の能力の一部であって、非難されるべきものではない」とし、逆に現代の国会議員を「あまりにも政局に異変を起こすような見識と豪胆さを持つ人が少なすぎる」と切り捨てた。金丸氏がよく口にした「国家国民のため」を用いて「金丸君は、政治家の終末には誠に不本意の状態となり、気の毒であったが、彼が政治家として歴史的に大きな仕事を多々行っていたことまでが抹殺されるべきものではない」と、本書出版のきっかけをつづる。

 「不本意」とは、平成4年の佐川献金事件。これについても金丸氏と当時秘書とのやりとりが載っている。

 エピソードとしては野中氏が昭和61年の「ねたふり解散」直前の金丸氏と赤坂のフランス料理店で食事をした際の話を紹介している。「金丸先生は食事が終わると、『どうも右目がおかしいので、よくみたらコンタクトがないんだ。すぐに電話して送ってもらい、はめようとしたら目の奥に入っていて、ダブっちゃっていたんだ』と話され、すぐに事務所に電話をして選挙準備を整えておくよう手配しました。この時幹事長という責任ある立場におられた金丸先生が(衆参同時選挙となることを)ハッキリと話せない事柄を、さりげなく話してくださったあの慈愛を忘れることができません」と往事を回想する。

 金丸氏の人脈を物語るこうしたエピソードはふんだんにある。「スリッパでホテルへ」「君は中曽根のスパイだろう」「マスコミとのつきあい」「山梨でみた金丸政治の原点」などは、手にとってお読みいただきたい。

 晩年の金丸氏について、次男の金丸信吾氏は「逮捕されて2年を経過したあたりから、オヤジには肉体的な衰えが目立ってきました。持病の糖尿病がかなり悪化して、末梢神経に麻痺がでていましたし、白内障で左目はほぼ見えなくなっていました。それでも精神的にはしっかりしていて、本人は裁判にやる気まんまんだったですね。しかし、甲府から車で2時間かかって東京地裁まで通ったり、打ち合わせたりして1日が終わるとその後1週間くらいはぐったりとしてしまう。政治家という職業を30有余年も続けてきた習性でしょうか、オヤジは人前に出るとどんなに辛くても平気な顔をしてしまう」と病状について書いている。

 また献金事件には「自分が脱税に問われた不正な蓄財といわれるものは、経世会(竹下派=当時)が自民党を割って出て、社会党右派や民社、公明と新党を結成し、政界を再編して二大政党制をもたらすための政治資金であって、個人的蓄財ではない−裁判で自分の口からそう主張することを願っていましたから、その点だけは心残りであったかもしれません」。最後には「トップになろうという気はさらさらなかったオヤジですから、幹事長、副総裁、副総理と最高のポストに上り詰めた。政治家としては、十分満ち足りた人生であったんじゃないかと思っています」

 この本は1500部を印刷したのみ。市販はされていない。脱税事件もあればリニアモーターカー実験線を地元に誘致もした。偉業、人物を後生に語り伝えたい刊行記念会の思いから、ふるさとの山梨県内にある学校、図書館、市町村などに配布されたのみ。

 ゴールデンウイークを読書ウイークとする諸兄には、ぜひ山梨に足を運んでご一読を。

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